日本100名城にも選出された和歌山城の公園

和歌山城公園

1585(天正13)年、紀州を平定した羽柴秀吉が、弟・秀長に命じて築かせた城、「和歌山城」。1871(明治4)年に陸軍省の管轄となったが、1901(明治34)年以来、「本丸」と「二の丸」が「和歌山城公園」として一般公開されている。

和歌山市中心部にほど近い立地
和歌山市中心部にほど近い立地

築城後、秀長が郡山城に移ったことから城代として家臣であった桑山重晴が入城、1600(慶長5)年の後には関ヶ原の戦いで功をたてた浅野幸長が城主となった。その後、1619(元和5)年には徳川家康の第10男・頼宣が入城し、以来、徳川御三家の一つ紀州藩が成立、紀州徳川家の居城となった。城は徳川家時代に一部整備され、その姿がほぼ今に残っている。

和歌山城・大手門
和歌山城・大手門

公園の中心にそびえるのは天守閣。構造こそ鉄筋コンクリート構造となっているが、浅野氏の時代に建てられた外観がそのままに復元されている。公園の北東、北側からの入口に建つのは「大手門」。堀に架けられた「一の橋」とともに、こちらも再建されている。

敷地内は緑が多く、和歌山市民の憩いの場になっている
敷地内は緑が多く、和歌山市民の憩いの場になっている

一方、公園の南東、東からの入口に建つ「岡口門」は徳川家が建造した2階建ての門で、当時のものがそのまま残っていて重要文化財に指定されている。また、浅野氏の造園と考えられている「西之丸庭園」も1973(昭和48)年に整備され、国の名勝に指定されている。別名「紅葉渓庭園」とも呼ばれるほど紅葉が有名で、11月末から12月の初旬には見ごろを迎える。

入場無料の「和歌山城公園動物園」
入場無料の「和歌山城公園動物園」

現在、和歌山城の敷地内には「和歌山城公園動物園」が開設されている。大正時代に開園した動物園で、ツキノワグマなど約20種のほ乳類や、約25種の鳥類を飼育している。入場料は無料で、動物とのふれあい体験も開催しているので気軽に訪れてみるといいだろう。

和歌山城公園
所在地:和歌山県和歌山市一番丁3 
電話番号:073-422-8979
利用時間:9:00~17:30
休館日:12/29〜1/3
http://wakayamajo.jp/index.html

詳細地図

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